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2017-08

ミッションの目的 - 2012.01.29 Sun

私にとって『ミッションインポッシブル』の理解が難しかったのは、ミッションの内容を観客も1回しか聞けないことが原因の一つだったと思っています。
「このメッセージは、5秒後に自動的に消滅する」というのは、毎回のことのようですが、主人公は、聞き取れない部分があったり、理解が難しい部分があったりとかしないのでしょうか?ちゃんと聞き取って理解するのがお約束なんでしょうけれど……。
いくら優秀で訓練されていると言っても、ミッションの内容は重要だから間違いの無いよう、二重三重のチェックって必要な気がするんですけどね。

以下ちょっとネタバレ。




今回の映画では、非常事態に組織が解体され、主人公はテロリスト扱いされてしまいます。
組織の後ろ盾を失くして情報も援助も無い状態で、それでも彼がミッションを遂行しようとしたのは、核によるテロを防ぐ、ひいては人類の平和を守る、という強い意思を主人公本人も持っていたからだと思います。
でも、仕事でスパイをしているのだったら、時にはミッションの目的が意に沿わないこともあるんじゃないでしょうか。
例えば、大いなる善のためとはいえ、愛する人の子どもを見殺しにしなければならない時とか。
そういう場合に組織が解体されたら仕事ではなくなるし、任務を投げ出すんじゃないかと思います。

同じスパイでも、スネイプ先生の場合は、ミッションが先にあって、そのミッションを遂行するためにスパイをしていたのであってスパイ自体が職業ではないので、立場は違ってくると思います。

スネイプ先生に課せられたミッションは、「リリーの息子を守ること」でした。
「その(リリーの)死を無駄にせぬことじゃ」「闇の帝王は戻ってくる。そしてそのとき、ハリー・ポッターは非常な危険に陥る」と聞かされ、ダンブルドアがハリーを守るのを手伝う、とスネイプ先生は約束しました。
そのミッションを遂行するために、スネイプ先生は二重スパイになり、嘘をつき、死ぬほど危険た立場に身を置いたのです。

「リリーの息子ハリーを守ること」は、つまり「リリーのために、その息子ハリーが安全に生き延びること」だとスネイプ先生はミッションの目的を解釈したのだと思います。
ところが、後になって「教え、育み、自分の力を試させること」「ヴォルデモートの最期とすべく、自分の死に向かって歩み出せるよう成長させること」だとその目的を聞かされたわけです。
スネイプ先生が驚くのもムリないと思います。
リリーのためにハリーを生かし続けてきたと思っていたのに、十分育ったら死んでもらう、と言われたのですから。
しかも、ダンブルドアにはハリーが生き残る勝算も少なからずあったでしょうに、スネイプ先生には一言も告げないのですから、一度死んだらそれっきりだとスネイプ先生が思うのも当然です。

目的を聞かされて、「あなたは私を利用した」と言ったスネイプ先生ですが、結局投げ出さずにそのまま遂行しようとしました。
付随して新たに発生した「ヴォルデモートがナギニの命を心配しているような気配を見せた時、ハリーに真実を伝える」というミッションまで請け負って(涙)

これでは結果的にスパイを職業としている人と同じに見えます。
意に沿わないミッションでも、上からの指示だから従うというのでは。
スネイプ先生は、リリーのためにひたすらハリーを守ってきたのだったら、リリーを裏切るような行為(ハリーを死なせる方向に導く)は、拒否して当然だったはずです。
ところが、スネイプ先生はそれを請け負いました。
でも、それは、ダンブルドアに背けなかったから、とは私は考えたくありません。そこにはスネイプ先生の強い意志が働いたと考えたいです。
スネイプ先生は自分の意思で、ダンブルドアの目指すところ(ハリーの死によって初めてヴォルデモートを倒すことが出来、世界に平和がもたらされること)に共感したからだと、私は信じています。

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