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2017-08

パラレルワールド - 2012.10.06 Sat

先日の一人旅では、ホテルで読書をするのも楽しみの一つでした。
今回持っていった本は、ハリー・ポッターではありません。

二週間ほど前の家族旅行の際に、“肩が凝らず、それでいて心に残りそうな軽い読み物”はないかな~と考えて、何ヶ月か前から母に借りっぱなしになっていた本を持って行きました。

大正解でした。
さすがベストセラーになっただけあって、引き込まれる内容です。
面白くて、夫がスピード違反で捕まった時も読んでいたくらい。一日で4/5読んで、急に勿体無くなり、残り1/5は次にまとまった時間が出来た時に読むと決めていました。
そこで、次の一人旅の時に続きをじっくり読んで、読み終わってから眠りました。

何が良かったかというと、主人公の人柄が、私の考える素のスネイプ先生というかセブルス少年に重なっていたところです。
セブルス少年が、環境次第ではこういう方向に進むこともできたのではないかと感じさせるものが、その本にはありました。
もちろん、魔法もイギリスも出てこない日本が舞台のお話ですが。

その本というのは。

4334927769舟を編む
三浦 しをん
光文社 2011-09-17

by G-Tools
2012年の本屋大賞を受賞した『舟を編む』


以下、ネタバレがあります。






主人公の真締(まじめ)が、名前の通りまじめで、自分の世界に入ると周りが見えなくなって、空気が読めなくて他人と上手くかかわれなくて、学生時代は友達も彼女もいなくて、本が好きで壁という壁が書棚で(古い木造アパートに他に住人がいないのをいいことに1階部分をほとんど書庫にしてしまって)、好きな女性に想いを上手く伝えられなくて、15枚ものラブレターを書いても相手にはラブレターだと思ってもらえないほど想いが空回りして。
けれど、セブルス少年と違うのは、結局その想いも伝わったし、夢中で取り組んだ辞書編纂という作業も15年という月日を経て成し遂げることができました。

この物語の主人公と、セブルス少年が持って生まれたものは、何かとても似ているように思うのです。
もし、入学前からスリザリンに過大な期待を抱いていなかったならば、きっとレイブンクローに組み分けされて、闇の世界に足を踏み入れることなく研究に没頭し、不器用な愛情表現も伝わって、研究職と家庭とを手に入れることができたんじゃないかと、そんな気持ちで読みました。
(結局いつもスネイプ先生)

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