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2017-08

『目立つ』 - 2014.12.21 Sun

昨日の記事で、ハリポタの中の『目立つ』は案外stand outが使われていなかったと書きました。
どんな言葉が使われていたか、一例を示します。

私が『目立つ』と聞いて最初に思いついたのは、7巻33章でスネイプ先生が1年生のハリーのこと「目立ちたがり」と言った場面です。そこではattention-seeking(注意を引こうとする、かまってもらいたい)が使われていました。

初めてリリーと言葉を交わした日に「スネイプは暑苦しく不快で、髪の汚れが目立った」(7巻33章415)
という描写もありましたが、この部分には「目立つ」に相当する言葉はありませんでした。

5巻のグリモールドプレイスで、騎士団員の会議が終わって玄関ホールに出てきた時、「脂っこい黒髪で鼻の目立つ魔法使い」(4章p.127)と表現された時は、形容詞のprominent(突出したさま、抜きんでている)が使われ、prominent noseとなっていました。

「ドローレス・アンブリッジのあの目立つ姿は、どこにも見当たらなかった」(7巻12章p.352)の、『目立つ姿』はdistinctive figure でした。distinctiveは特有のという意味がある形容詞です。

「ハグリッドは、いないことでかえって目立っていた」(5巻12章p.356)は、
Hagrid was once again conspicuous only by his absence.(UKペーパーバック版小p.249)
be動詞と形容詞のconspicuous(人目につく、目立つ)が使われていました。

同じ『目立つ』でも色々な表現があるのですね。
stand outも過去形のstood outの形で時々出てきています。『目立つ』という訳ではないので見逃し易いのですが、同じようなニュアンスです。

3巻でマージおばさんを説明する時
「大切な犬を放っておくわけにはいかないと、プリベット通りにもそれほど頻繁に滞在するわけではなかったが、その一回一回の恐ろしさが、ありありとハリーの記憶に焼きついていた」(3巻2章p.26)
“She didn’t often stay in Privet Drive, because she couldn’t bear to leave her precious dogs, but each of her visits stood out horribly vividly in Harry’s mind.(UKペーパーバック版大3巻p.19)

4巻で三校対抗試合の話を新学期の話を初めて聞いた宴会の日のハリーの妄想(笑)
「ぼんやりと霞む群衆の中で、チョウ・チャンの顔がくっきりと浮かび上がる。」(4巻12章p.298)
Cho’s face stood out particularly clearly in the blurred crowd, (UKペーパーバック版小4巻p.212)

同じく4巻、ボーバトンとダームストラングの生徒がやってきた時、二十人生徒が増えただけなのに大広間が混み合っているように見える理由について
「たぶんホグワーツの黒いローブの中で、違う色の制服がパッと目に入るせいだろう」(16章p.390)
perhaps it was because their differently coloured uniforms stood out so clearly against the black of the Hogwarts robes. (UKペーパーバック版小4巻p.276)

stand outも、視覚的に『目立つ』という意味もあれば、何か抽象的なものの中で際立っている、という意味もあるのですね。なかなか奥が深いです。

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