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2017-09

冷めた紅茶 - 2015.02.25 Wed

夕食後のデザートと一緒に淹れた紅茶、次男が飲まず、そのまま放置され冷めてしまったのを見て、7巻でハリーの部屋のドアの外に置いてあった、冷めた紅茶の入ったカップを思い出しました。

最初ハリーはダドリーが仕掛けた罠だと考えました。
けれど、ダーズリー一家が安全な場所に身を隠すことを選択し、家を出る直前にダドリーがハリーを「粗大ゴミじゃないと思う」と言った時、あの紅茶は悪戯ではなかったかもしれない、とハリーは思いました。

ダドリーの別れ際の態度は、ハリーだけでなく、読者の私もだいぶ驚かされました。それまでの様子からは、そんな様子は微塵も感じられなかったからです。
5巻の時点では、ディメンターに襲われた時、ハリーに助けてもらったという意識はなかったように思うのですが、ではダドリーの変化は一体いつ起こったのだろう?と思いました。

ダーズリー一家は最終的に身を隠すという決断をしたけれど、バーノンおじさんは4週間の間毎日のように「行く」「行かない」で迷っていて、荷物を積んだり下ろしたりしていたわけで、ダドリーはこの4週間で色々考えたのではないでしょうか。途中でダンベルが荷物に加わったのを見ても(それが単に自分の趣味のものであったとしても)、彼なりに日々変化があったということだと思います。

ハリーの身が、自分以上に危険に晒されていることを理解し、永遠の別れになるかもしれないことを実感した時、身内としての情が出てきたのではないしょうか。サンドバッグのように扱ってきたハリーでしたが、物心ついた時にはもう傍にいて、11歳まではずっと一緒に育ってきたのですから。
ハリーには声をかけることはないまま、そっと紅茶を廊下に置くダドリーの姿を想像するだけで泣けてきます。ドアを出て一歩踏み出せば踏んづけてしまう場所だと思い至らずに置いてしまうダドリーがとても愛しくて。

● COMMENT ●

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コメント下さった方へ

そうですね、私も「引きとって育てた」ダーズリー夫妻を一方的に悪く言うのはどうかな、と思います。
一人の人間を1歳からとりあえず11歳まで育てるには、ただ食べさせるだけでは済まなかったでしょうし、金銭的にも余計にかかったでしょうから、その辺はもっとハリーにも読者にも評価されて良さそうに思います。ダンブルドアも皮肉を言い残したことがありましたが、押し付けておいて言えた義理なのだろうか、とも思います(笑)ハリーを守ることしか考えてませんよね。

ペチュニアは、リリーに複雑な思いを抱いていても愛していなかったわけでは無さそうですよね。ハリーに対しても肉親の情は隠し持っていたんじゃないかと思いたいです。


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