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2017-10

「衝動的な悪意」 - 2015.06.26 Fri

先日Pottermoreが7巻の最後まで更新されました。
更新時ちょうど決闘をやっていたのですが、息抜きにツイッターやろうとして初めて更新を知りました。大変話題になっていたので。

以下、ネタバレがあるのでご注意ください。

新しい情報の全部を読んだわけではないのですが、学校用のトランクが支給されている、という事実を知りました。
また、かねてよりブログのコメントや読書会などで話題だった大鍋がトランクに入る件にについても支給されるトランクには拡大呪文がかけられていると明かされたことで解決できるようになりました。
今まで議論してきたことが、物語外で作者が語る情報から結論が出てしまう、ということが今まで一体何回あったことでしょう。
そのうち議論することもできなくなってしまいそうです。

スネイプ先生の最期の場面も描かれました。
Pottermoreで描かれるイラストは、原作に忠実です。『星を散りばめたような魔法の球体』がどのように描かれるか、以前から興味を持っていました。今回Pottermoreに描かれた球体は、私が思っていたよりずっと柔らかい質感で描かれていました。
文字からだけの情報で、人は色々な想像をするものだな、と思いました。
そして、首を貫かれる音が生々しくて辛いです。

ツイッター上で話題だったのはグリフィンドールの剣についての記述でしたので、そこも読みました。
グリフィンドールの剣はアーサー王の聖剣エクスカリバーの伝説からヒントを得ているということなどが書かれています。
ハリーがディーンの森で、グリフィンドールの剣を手に入れるために凍った池に潜らなければならなった理由として、エクスカリバーが湖から現れたことをモチーフにしているからとか、アーサー王は湖の乙女によってエクスカリバーを授けられたとか、王が死ぬと剣は湖に返された、とかの湖にまつわる逸話が記され、カッコ書きで(もっともグリフィンドールの剣が湖の底に置かれた本当の理由はスネイプの衝動的な悪意ですが)と付け加えられています。

この「衝動的な悪意」が、スネイプ先生好きな人々に衝撃を与えました。
つまりディーンの森でハリーにグリフィンドールの剣を渡す手段として、凍った池の底に置く、という方法をとったスネイプ先生の心情の素敵な解釈とか、必然性があったとの解釈が、単なる「悪意」とバッサリ切られてしまったのです。そこは明らかにしないでいれば、たくさんの解釈があり続けたでしょうに・・・

私自身はそれほど混乱しませんでした。ヴォルデモートの魂の一部を封じ込めた物品をハリーが首からぶら下げているなどとは知る由もなかったスネイプ先生が、「必要性と勇気という二つの条件を満たした場合にのみ手に入るということを忘れぬように」と念を押されて、雪の舞う森の中、凍った湖の底に置く、という発想に至ったのはそれほどの悪意を感じないし、せいぜい授業中にハリーに与える課題程度の意地悪さだと思うのです。もっともこの頃にはジェームズに重ねる感情は克服できていたのでは?と考えるのも頷けますが、スネイプ先生はハリーと同じ扱いをしてもらえないことで拗ねる人ですから、私の中のスネイプ先生もそんなに大人じゃないんです。

この件に関する様々な人の反応、嘆きや納得や様々な思いをその日私はたくさん目にしましたし、そこから派生したテーマで議論をして、その晩は久しぶりに生き生きとスネイプ先生を語ったように思います。
もともとスネイプ先生を語りたくてたまらない私ですが、自分で問題を提起するにそろそろはネタが尽きてきました。新たにコメントなどで問題が提起されたり、読書会などの議題にでも上がらないとなかなか踏み込んだ議論ができないので、作者による短いコメント「衝動的な悪意」による問題提起は、有難かったです。
作者からの新しい情報が、議論の余地を無くしてしまうことはいただけませんが、スネイプ先生や他のキャラクター、世界観のことを考えたり話し合ったりすることを活性化するものなら、今後も大歓迎です。

● COMMENT ●

初めまして。
突然で唐突にコメント失礼します。

確か、グリフィンドールの剣は、必要性と勇気の2つの条件を満たさないと
手に入らないから湖底に沈めないといけなかったと、私は思っていました。

この記事だけ読んでのコメントで、的外れかもですがお許しください。

>通りすがりの方へ

はじめまして。お立ち寄りくださり、ありがとうございます!

おっしゃる通り「必要性と勇気という二つの条件を満たした場合のみ、剣が手に入る」とダンブルドアはスネイプ先生に説明しました。
だから、私を含めファンの多くが、スネイプ先生がこの条件を満たすよう、森の中という限られた条件で凍った湖の底に剣を沈める、という方法に思い至ったのだと信じていました。
ところが、記事に書いたように、作者が「(もっともグリフィンドールの剣が湖の底に置かれた本当の理由はスネイプの衝動的な悪意ですが)」などと言うものですから、そこにスネイプ先生の悪意も混じっていたことが明らかになったのです。

考えてみれば、「必要性と勇気」を満たすシチュエーションは無限にあるわけで、顔は見せないまでも芝居を打って、ハリーを危険に晒さずに剣を渡す方法だってあったはず。もしかしたらスネイプ先生は別の方法を考えていたかもしれませんが、凍った池を見て、考えを改め、わざわざハリーを冷たい水に入れる方法を選んでしまった。。この方法には冷静な判断ではなく、衝動的な感情が関わっていた、という点に多くの人がショックを受けたのだと思います。


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