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2018-04

読書会議事録(3) - 2018.02.11 Sun

だいぶ時間が経ちましたが、1/8に開催した読書会の議事録の続きをご紹介します。

35章
●グリンデルバルドがアズカバンでヴォルデモートに嘘をついた件について、ダンブルドアの推測ではグリンデルバルドが後年後悔をしていたと聞く、と言い、ハリーはそれに対して、もしくは、ダンブルドアの墓を暴くのを阻止した、と考えましたが、本当のところグリンデルバルドはどのような気持ち、原理であのような行動を取ったのでしょうか。
推測や想像の余地がたくさんある部分かと思いますので、皆さんの意見を聞いてみたいです。

・墓を暴かせないという意味はあったと思う。また「お前は死を理解していない」というセリフから、ヴォルデモートをおちょくっているのではないだろうかと思った。ダンブルドアを支援するつもりもあった。ダンブルドアが生きていた時は、理性が働いていた。しかし、少年時代にダンブルドアと決別した際に暴力的な方向へ行ってしまい、暴走し、捕まって投獄された。ヴォルデモートの今の状況が自分が暴走していた頃と重なって「こいつ青いな」と思いおちょくったのではないか。
・暴走していたころの自分と, 現在のヴォルデモートを重ねている ヴォルデモートはまだ青いと思っている
投獄されている間に多少は後悔したのでは?ヴォルデモートが訪ねてきた時点で殺されることは確実だと感じていた。「こんな奴に教えてたまるか」と思ったのではないだろうか。

白い場所でハリーとダンブルドアが話すシーン、「ニワトコの杖はスネイプに渡るようにしようと思われたのですね?」というハリーの問いにダンブルドアは「そのつもりじゃった」と答えました。この言葉からは、スネイプ先生がダンブルドアを殺すことで、杖の真の所有者がスネイプ先生になるようにする計画だったように読み取れます。ところが36章では、ハリーは「ダンブルドアの死は二人の間で計画されていた」ことであり、「ダンブルドアは杖の真の所有者として敗北せずに死ぬつもりだった」と語っています。この場合、スネイプ先生がダンブルドアを殺したとしても、(ダンブルドアが依頼したことなので)ダンブルドアを打ち負かしたとは言えず、したがって杖の所有権はダンブルドアのまま、ダンブルドアと共に杖の魔力も死ぬという計画だったということになります。ダンブルドアの真の計画は一体どちらだったのか、皆さんのお考えを聞きたいです。
どちらだったとしても、ヴォルデモートにとっては「杖の真の所有者はセブルス」であると誤解するのは同じことなので、ダンブルドアがスネイプ先生の死を招いたことに変わりはないのですが・・・。

・渡る」という意味が所有権ではなく、物理的な話だったのではないかと考察した。スネイプの死の呪文で所有権を偽装し、保管するという意味だと考えているため、矛盾はないように思う。
・見せかけでも、所有権がスネイプに移ったように見せることが大事。
⇒最終的にハリーが杖の所有権を握ったので、ヴォルデモートを倒すことができたが、ダンブルドアが真の所有者のまま死亡してしまった場合は、どのようにヴォルデモートに勝利する計画だったのだろうか。
・ダンブルドアは特に計画せず、ハリーとスネイプに丸投げしたってことだろうか。
・そもそも、キングスクロス駅の出来事はハリーの脳内で進行するという特異性がある。そのため、ダンブルドア自身の発言ではなく、ハリーの個人的解釈である。可能性として2つのことが提示されても問題がないのではないだろうか。

36章
杖の所有権についてです。
『おまえの手にあるその杖が、最後の所有者が武装解除されたことを知っているかどうかだ。』とハリーは言っていますが、所有者が武装解除されると、所有権を持っていた他の杖の忠誠心も移るということでしょうか?ニワトコの杖が特別で所有権が変わったことを知覚できるのでしょうか?

・杖にも出来不出来があり、使用者の能力にも関わってくる。杖によって個性があり、ちょっとしたことで所有権を移す杖があったり、滅多なことでは所有権を移さない杖もあるのではないだろうか。
・武装解除するたびにいちいち所有者が変わるの?と考えると、やはりニワトコの杖は他の杖と違って所有権の移動の判断が早いのでは。
・ニワトコの杖は最強と言われるが、武装解除だけで所有権が変わる浮気性の杖という個性があると思っている。最強の杖とは言われているけどそんなに便利な杖とはいえないと思う。他の杖は武装解除くらいでは揺らがない、一般的な杖には充実さを売りにしている杖材があったりする。
・杖が所有者を選ぶ 人間の価値観と杖の価値観の違い。道具の個性 例えば車を, どちらの者がうまく使いこなせるか, ということ。少なくともダンブルドアは使いこなせていなかった。
・杖を持つ人との相性。
・ポッターモアの記述に「杖は持ち主を選ぶ、持ち主が死ぬと魔力が枯れる」という記述があった。やはり、持ち主の選び方が個性的な杖だったのではないだろうか。
(書記のお一人から受け取った議事録に考察が追記されていたので、それもお知らせします)
・持ち主が死ぬと魔力が枯れる、ことから、ダンブルドアが所有者のまま死亡した場合はニワトコの杖も魔力枯れしてただの棒切れになっていたのではないでしょうか。それに気がつかずニワトコの杖に固執し使用し続けるヴォルデモートに対してワンチャンスが生まれたかもしれませんね。また、ニワトコの杖に挑もうとする猛者は所有者を殺しにかかってくる輩が多かったことでしょう。武装解除の時点で所有者を変えなければ、ニワトコもまた枯れる運命になる確率が高いため、杖的処世術だったのかも。

全体を通して
7巻ではダンブルドアの過去がリータのレポ、ドージの寄稿文、アバーフォースの証言などで明かされ、また35章のプラットホームでも自身のことについてハリーに語っています。これらの証言などから皆さんはダンブルドアについてどのような印象を持ちましたか?
・中学か高校のときに7巻を読んだ印象では, それまでは聖人君子の印象であったが心の弱いところを見て、 読了後は普通の人間なだと思った。
・高校生で読んだ時、ダンブルドア大好き、グリフィンドール的な考えが好きでだった。7巻初見時は、ダンブルドアに対して「何だこの大人は」とショックに思った。しかし、自分も成長し、読み直してみると、人間くさくて面白い人だなと思うようになった。
・ンブルドアにも、悪い方向へ走ってしまったり、自分の能力を高めるために家族を放置するなど、色々欠点がある。JKR女史は書きたかったテーマの一つに「誰しも必ず欠点があり、魔法使いといえど、私たちと同じ人間として描きたかった」というものがあり、ダンブルドアもそのテーマの一つとして素晴らしいキャラクターだと思う。個人的には、スネイプ先生にもっと優しくして欲しいと言う気持ちは拭えない。
・ダンブルドアのことは好きだったが、七巻でスネイプにあたりがきつすぎてショックだった。もうちょっと何か欲しかった。リドルのことを放っておいたままだった。
・ダンブルドアは確かに非情なところはあったが、常に罪悪感があったと思う。申し訳ない、でもやめない、だけれど。それもあり、ハリーに甘えたり泣いたりしたと思う。理想の自分と非情さのギャップに苦しむ人だと思えた。そういう弱さがあるところが愛おしいと思います。
・中学生の頃、ダンブルドアがやばいやつだとはピンとこなかった。全てのキャラクターを性善説をベースに見ていた。ハリーと一緒に自分が成長して、スネイプにはまり、スネイプの目線から物語を読み直した時に、やっとダンブルドアが人間だったことを理解した。学生だった頃に抱く、先生という職業の人たちに抱く漠然とした尊敬の感情だけでは片付けられないところがダンブルドアというキャラクターの魅力に大人になって気づけた。そういう意味で、とても自分を成長させてくれたキャラクター。
・1巻読んだのが11歳、7巻読んだのが18歳、ハリーとほぼ同じ年齢だった。ハリーに一番感情移入して読み、スネイプは本当に嫌な奴だと思っていた。ダンブルドアについては最後まで考えがわからなかった。JKR女史自身も、ダンブルドアは「こういうキャラクターだ」という位置付けをしなかったんではないだろうか。だから色んな面を持っている。同時期流行った指輪物語のガンダルフと同じ立ち位置だが、ガンダルフが最初からおじいちゃんであったのに対し、少年だったし青年だったしそれがあって今があるという人間としての親近感を感じる。作者もガンダルフを意識していたのではないか。物語全体に面白いキャラクターだと思う。
・ハリーにとってダンブルドアは絶対的な存在で、それは読者にとっても絶対的な存在だった。ハリーも読者もダンブルドアに対して少なからず幻想を抱いていたと思う。最後の最後で、ダンブルドアも生身の感情を持って生きてきた人間なんだということを知ることで、ハリーポッターという物語は幻想としてのファンタジーではなく血と肉を持った人間の物語だったと意味づけている。自分の中では7巻でスネイプの株が急激に上がると同時に、ダンブルドアの株が急激に下がったが、それも物語に肉を与える存在だと思う。

以上です。

時間が十分取れず、なんと寄せられた34の議題の内、14しか話し合うことができませんでした。
しかも、時間さえあればもう少し掘り下げることもできたに違いない議題がいくつかありました。上手く仕切れなくて申し訳ありません。
記録してくださった書記の皆さんには改めて感謝しています。ありがとうございました。

● COMMENT ●

ニワトコの杖が誰の物

ニワトコの杖が誰の物かは、とても、わかりにくいですね。
ニワトコの杖をGregorovitchが誰からどうやって手に入れたのか。
その時、所有者になったのか。
違うのならば、誰の物なのか。
Grindelwaldが盗んだ時、所有権が移ったのか。
(Grindelwald がstunnしたことにより?)
Grindelwaldに所有権があったのならばDunbledoreは、なぜ、勝てたのか。
もし、GregorovitchのままならGregorovitchを殺害したVoldemortの物?

Re: ニワトコの杖が誰の物

あっちゃんさん
コメントありがとうございます。
ニワトコの杖が誰のものか、考え出すと描写に曖昧な点が多いことに気づかされます。グレゴロビッチに所有権があったかどうかもわかりませんが、盗んだグリンデルバルドがグレゴロビッチに失神呪文をかけているところを見ると、グリンデルバルドは所有権を持っているように思えますし、生前ダンブルドアが自分に所有権があると思っていたのは信じて良いかと思います。
ここで
>Grindelwaldに所有権があったのならばDunbledoreは、なぜ、勝てたのか。
となるわけですね。
杖に所有権がある限り、杖で戦う限りは無敵なのかもしれません。
所有権の移動が他の杖での戦いだったり盗みだったりで行われているのを見ると、ダンブルドアもそういった正攻法ではないやり方で所有権を手に入れたのかな、とも思います。

その先の所有権の移動はハリーの説明の通りだとは思えないのですが、ヴォルデモートに所有権がなかったから敗北した、ということではあるようなので、やはり説明の通り受け取るしかないように思っています。
所有権の移動について、以前抱いた疑問もあるので、良かったらご覧ください。
http://futahiro.blog18.fc2.com/blog-entry-2845.html
勝敗を分ける大事な部分が納得できないままなのは、ちょっと残念です。


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